埼玉県戸田市戸田公園駅近く。産婦人科・婦人科・内科・消化器科・禁煙外来

下痢・便秘について


当院では下痢・便秘の治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください

下痢・便秘
健康な状態を表現する際、よく「快食・快眠・快便」といわれます。
しかし最近では、食生活の欧米化やストレスなどで下痢や便秘になり、「快便」が得られない人が増えています。下痢や便秘は日常よく経験するため、治療をあきらめたり、あまり気にしない人が多いのですが、それが長く続く場合には、治療を要する病気が潜んでいることもあります。また、原因を理解しないまま市販薬による自己治療を行うと、改善しなかったり、時には悪化することもあります。自分の下痢・便秘について理解を深め、適切な治療をするために、医師に相談してみましょう。
食物の消化吸収と便の生成
私たちは、摂取した食物から生きていくためのエネルギーを作り出し、不要物を便として排泄しています。通常、1日に約150~200gの便を排泄していますが、その成分のほとんどは水分(70~80%)です。
大腸に入ってきたときの便は、まだ水分をたくさん含んだ流動体ですが、大腸で水分が吸収されるにしたがって、しだいに固形状へと変化し、最後は排便により体外へ排泄されます(図1)。
食物の消化吸収と便の生成
大腸での水分吸収が不十分だと、水分量の多い水様便(下痢状態)になり、水分吸収が進みすぎると、コロコロした非常に硬い便(便秘状態)になります(図2)。
食物の消化吸収と便の生成
便の形は水分量によって変わりますが、大きく分類すると下表のように分けられます。
食物の消化吸収と便の生成
下痢や便秘を起こすメカニズム
下痢とは、便中の水分量が多くなり、液状や泥状の便が排便される状態です。通常、排便回数が多くなります。
便秘とは、大腸での水分吸収が促進され、硬い便が排便される状態です。通常、排便回数や排便量が少なくなります。
2~3日に1回の排便でも、苦痛でなければ便秘とはいえません。
下痢や便秘を起こす原因は、2つに分けられます。
器質便通異常:がんや潰瘍性大腸炎など、腸や全身の病気が原因の便通異常
機能性便通異常:がんや潰瘍性大腸炎などの視覚的に確認できる病気はないが、ストレスや生活習慣によって起こる便通異常
【下痢はなぜ起こるの?】
ストレスなどのために腸の運動リズムが乱れ、大腸のぜん動運動が活発になると腸管内容物の経過が速まり、十分な水分吸収が行われないまま内容物が排泄され下痢便となります。また、細菌やウイルスによる急性胃腸炎では、菌や毒素を早く体外へ排泄するための防御反応として水分の分泌が増加し下痢を起こします。
下痢や便秘を起こすメカニズム
【便秘はなぜ起こるの?】
ストレスなどの理由で腸の運動が変化したり、大腸がん、ポリープといった病気のために腸が狭くなり通りにくくなると、腸管内容物が長い時間腸の中に留まることになり、水分の吸収が過度に進んで硬い便になります。また、便意を我慢することが続くと排便反射が起こらなくなり、便秘になります。
下痢や便秘を起こすメカニズム
日常でよくある便通異常:下痢・便秘
2006年の調査では、最近3ヶ月間に下痢や便秘といった便通異常を経験した人の割合は全体の43.8%を占めていました(図3)。また、便通異常は20代、30代の若い世代のほうが頻度が高く、男性では下痢症状が、女性では便秘症状の頻度が高くなっています(図4)。
日常でよくある便通異常:下痢・便秘
便通異常と腸の病気
便通の異常から考えられる腸の病気として、以下のようなものがあります(図5)。
便通異常と腸の病気
便通異常と腸の病気
下痢と便秘の治療
下痢・便秘の治療は、はじめに原因をきちんと確認してからはじめることが大切です。自己判断で市販薬を服用し続けているうちに、大腸がんが進行し、取り返しのつかない結果を招く可能性もあります。「たかが下痢」「たかが便秘」と軽く考えずに、症状が続くときには必ず医療機関を受診し、適切な診断を受ける必要があります。
下痢と便秘の治療
下痢と便秘の治療
現代社会に急増する過敏性腸症候群(IBS)
がんなどの器質的な疾患が原因ではない機能性便通異常の中で、最もよく遭遇する疾患が「過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)」です。通勤や通学途中、あるいは大事な会議や試験の前、生活環境の変化などから急におなかが痛くなったり、腹部不快感のためにトイレに駆け込んだ経験はないでしょうか。もしこうした症状が長期間にわたって続くようなら、過敏性腸症候群の疑いがあります。その名の通り、ストレスに腸が過敏に反応して便通異常が起こる疾患です。ストレス社会の到来によって、今ではだれもがなる可能性のある現代病のひとつといわれており、先進国に多い疾患です。
現代社会に急増する過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群の病型と症状
過敏性腸症候群は、おなかの症状の原因となる器質的疾患(がんなど)が見つからないにもかかわらず、腹痛や腹部不快感を伴う便通異常がくり返し起こる疾患で、4つのタイプに分類されます(表3)。多くの場合、ストレスによって症状や誘発され、さまざまな症状が現れますが、おなかの症状以外に全身性症状や不眠などの症状が出ることもあります(図7)。
10代~40代の若い人に多く、男性よりも女性に多いといわれていますが、最近は中高年層にも多く見られ、人口の10~20%の人が過敏性腸症候群の症状をもっていると推定されています。
過敏性腸症候群の病型と症状
ストレスが症状を引き起こす原因
なぜストレスで下痢や便秘になるのか?
腸は第二の脳と言われるように、「腹が立つ」「腸(はらわた)が煮えくり返る」など、昔から感情と消化管の関係は経験的に認識されていました。また、脳と腸は神経によってつながっているため、脳が不安やストレスを受けると、その信号が腸に伝わり、腸の運動に影響を与えることがわかっています。過敏性腸症候群の方は、この信号が伝わりやすくなっているため、ストレスによって腸が過剰に反応してしまうのです。また、過敏性腸症候群の方は腸が痛みを感じやすくなっており、少しの刺激でも痛みを感じてしまうため、腸の過剰な運動で痛みを感じてしまいます。このようにして起こった腹痛や便通異常がさらにストレスを増幅させ、症状が悪化するといった悪循環に陥ることになります(図8)。
過敏性腸症候群は生命にかかわる疾患ではないが、生活の質(Quality of Life:QOL)を悪化させる
過敏性腸症候群は生命にかかわる疾患ではないので、不安になる必要はありません。しかし、電車や車の中で急に便意をもよおしたり、学校や会社に遅れたり休んだり、外出を控えるようになったりと、生活の質(Quality of Life:QOL)を悪化させてしまう疾患です。医療機関で適切な治療を受けて、QOLを向上させましょう。
ストレスが症状を引き起こす原因
過敏性腸症候群の下痢・腹痛症状とセロトニン
最近では、過敏性腸症候群の下痢・腹痛症状に「セロトニン」という物質が深くかかわっていることがわかってきました(図9)。脳が感じた不安やストレスの信号が腸まで届くと、腸の粘膜からセロトニンが分泌され、そのセロトニンの作用によって腸の運動に異常をきたし、下痢や腹痛などを引き起こすのです。
ストレスが症状を引き起こす原因
過敏性腸症候群の治療
ライフスタイルの改善とストレスの解消を心がけましょう。努力しすぎたり、心配しすぎたりせずに、リラックスした生活を送ることが大切です。薬物治療では、下痢や便秘、腹痛などの症状にあわせて薬が用いられます。
過敏性腸症候群の治療
過敏性腸症候群の治療
便通異常の自己チェックシート
便通異常の自己チェックシート
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